「あなたが30歳でも背骨が硬ければ歳を取っている。あなたが60歳でも背骨が柔らかければまだ若い。」
これはピラティス創始者ジョセフ・ピラティス氏の言葉です。背骨の柔軟性は、健康や若々しさの象徴といえます。
背骨のアーティキュレーションとは?
脊椎のアーティキュレーションとは、背骨のひとつひとつの骨を意識的に動かし、スムーズに連動させることです。ピラティスのエクササイズでは、この動きがとても重要です。背骨を「真珠のネックレスのように動かしましょう」とキューイングを出す事があります。
特に「ロールオーバー」「ショルダーブリッジ」「スパインツイスト」などの動きで、背骨のしなやかさを育むことができます。
人間と猫の背骨の数
人間の背骨は33個の椎骨で構成されています。一方、猫の背骨は53個あり、その柔軟性としなやかさは私たちにとって理想的なモデルです。
背骨の柔軟性がもたらすメリット
• 姿勢改善:スムーズな背骨の動きはリラックスした美しい姿勢を作り出します。
• 腰痛予防:動きやすい背骨は衝撃を吸収し、腰痛のリスクを軽減します。
• 血流促進:背骨の動きが良いと、体内の循環が活性化されます。
• 心身のリフレッシュ:自律神経の通り道でもたる背骨をしなやかなに保つことで、リラックス感やエネルギー向上にもつながります。特に胸椎7番(肩甲骨の下のエリア)は交感神経とアクセスしている為、柔軟性が低下すると過緊張状態になります。
おすすめエクササイズ
• ロールオーバー:背骨を丸めたり伸ばしたりする動きで、柔軟性を高めます。
難易度の高いエクササイズの為、リフォーマーや、ストレッチーズを使いながら行います。
• ショルダーブリッジ:背骨を一つひとつ動かしながら上げ下げすることで、コントロール力と柔軟性を鍛えます。
マット一枚あれば行えるオススメのエクササイズです。足裏、もも裏の筋肉を同時に収縮させ、「真珠のネックレスのように」背骨を動かしましょう。
• スパインツイスト:背骨をねじる動きで、可動域を広げながらしなやかさを引き出します。
ツイスト(回旋)はエクササイズの中でも一番高度で、多くの筋肉を動員させます。特に頸椎、胸椎の可動性が大切です。腰椎からのツイストはNGです。
背骨の柔軟性を高めることは、心身の健康を支える重要な要素です。ピラティスを通して、若々しく動きやすい体を一緒に目指しましょう!
TOMO Pilates Yoga主宰
今野朋美
https://tomopy.jp/